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MagSafeリングが車載ホルダーに残る問題を解決したい!エレコム「MAGKEEP」レビューと検証

iPhoneユーザーの皆さん、MagSafeアクセサリーは活用していますか?

特に便利なのが、バンカーリングやスタンドをマグネットで着脱できるシステムです。しかし、車に乗る際、MagSafe対応の車載ホルダーにスマホをセットしようとすると、ある「イライラ」に遭遇することがあります。

それは、「車から降りる時、スマホ本体だけが外れて、リングが車載ホルダー側に残ってしまう問題」です。

強力なマグネットは安心感がある反面、こういった弊害も生みます。そこで今回は、「車載ホルダーの磁力をあえて少し弱める(調整する)」ことで、この問題を解決できないか検証してみました。

使用するアイテムは、本来は壁貼り付け用のエレコム「MAGKEEP(マグキープ)」です。果たして、このアイテムで快適なMagSafeライフは手に入るのでしょうか?多数のケースを使った比較検証も含めて、詳しくレビューしていきます。

📦 今回紹介するメインアイテム

本来は壁にiPhoneを貼るためのグッズですが、今回は磁力調整用として活用します。

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エレコム「MAGKEEP」とは?スペックと開封

まずは今回購入した商品、エレコムの「MAGKEEP(マグキープ)」について詳しく見ていきましょう。

この商品は本来、キッチンの壁や洗面所の鏡などに貼り付け、iPhoneをピタッと固定して「ながら見」などをするためのマグネットパッドです。

カラーバリエーションと価格

カラー展開は以下の3色です。

  • ブラック:964円(今回の購入品)
  • ホワイト:1,055円
  • グレー:1,090円

※価格は購入時点のものです。色によって若干価格差がありますが、今回は車載ホルダーの色に合わせてブラックを選択しました。

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同梱物の確認と注意点

パッケージを開封してみると、中身の構成で少し勘違いしやすい点があったので共有しておきます。

Amazonの商品ページなどをパッと見ると「4枚入り」のように見えますが、実際には「マグネットパッド本体は1つ」です。

【実際の同梱物】

  • マグネットパッド本体 × 1個
  • 両面粘着シール(厚さ0.2mm) × 2枚
  • 両面粘着シール(厚さ2.0mm) × 2枚

合計4枚入っているのは「貼り付け用の粘着シール」の方です。これには明確な理由があります。

iPhoneのカメラレンズは出っ張っていますよね。壁などの平面に貼り付ける際、カメラの出っ張りが干渉してマグネットが密着しないことを防ぐために、「カメラの高さよりもパッドが高くなるように、シールの厚みで調整してください」という意味で2種類の厚みが用意されているのです。

今回は車載ホルダー(MagSafe部分が円形で浮き上がっている形状)に貼るため、カメラ干渉の心配はありません。ですので、薄い方のシールを使って貼り付けていきます。

検証の目的:車載ホルダーの磁力を「ちょうどよく」したい

今回の検証の目的を改めて整理します。

私は普段、MagSafe対応のスマホリングやスタンドをiPhone背面に付けています。そして車に乗る時は、UGREENのMagSafe車載ホルダーを使用しています。

しかし、車載ホルダーの磁力が強力すぎるため、車から降りようとiPhoneを引っ張ると、iPhoneについているはずのリングが剥がれ、車載ホルダー側に吸着して残ってしまうのです。

【理想の動作】
車載ホルダーからiPhoneを取る → リングもiPhoneについたまま外れる

【現実の動作】
車載ホルダーからiPhoneを取る → リングだけホルダーに残り、iPhoneが裸で外れる

これを解決するために、「車載ホルダー側にMAGKEEPを貼り付けることで、磁力を物理的に距離を離す、あるいはパッドの特性を利用して少し弱め、リングがiPhone側に残るようにしたい」というのが今回の狙いです。

実践検証!MAGKEEPの効果はいかに?

早速、車載ホルダーのマグネット面にMAGKEEPを貼り付けました。見た目はマットなブラックで、車載ホルダーのデザインと馴染んでおり、非常にスマートです。見た目が「ズルっと」綺麗になったのは好印象です。

ファーストインプレッション:失敗か?

貼り付けた状態で、リングを付けたiPhoneをセットし、取り外してみます。

結果……リングは車載ホルダーに残ってしまいました。

「あれ、意味なかった?」と一瞬焦りました。しかし、何度か試しているうちに「外し方のコツ」があることに気づきました。

重要なのは「外し方」のテクニック

ただ真正面に引っ張るだけでは、やはり磁力が強く、リングがホルダー側に持っていかれます。しかし、以下の動作を加えることで状況が変わりました。

【成功する外し方】
iPhoneを掴み、リング部分を少し抑えるようなイメージで、「グッとひねりながら(回転させるようにして)スライドさせる」

このように、垂直に引っ張る(引張力)のではなく、横にずらす力(せん断力)を加えるようなイメージで外すと、比較的高確率でiPhone側にリングを残したまま取り外せることが分かりました。

MAGKEEPを挟んだことで、ごくわずかに磁力がマイルドになり、この「コツ」が使えるようになった印象です。

徹底比較!ケースごとの「残留力」テスト

ここで一つの疑問が湧きます。「これはケース側の磁力(保持力)にも依存するのではないか?」ということです。

そこで、手持ちの大量のiPhoneケースコレクションを使って、「どのケースならリングがiPhone側に残り、どのケースなら車載ホルダーに奪われるか」を徹底テストしました。

テスト環境

  • 車側:UGREEN車載ホルダー + エレコム MAGKEEP貼り付け済み
  • iPhone側:様々なメーカーのMagSafe対応ケース + MagSafeリング

1. Peak Design(ピークデザイン)のケース

まずはカメラ好き御用達の「Peak Design」。
結果:大成功(iPhone側に残る)

このケース、実はマグネットの磁力が異常なほど強力です。今回試したケースの中でダントツの強さ。本体とリングがガッチリくっついているため、車載ホルダーの磁力に負けません。何も考えずに外しても、しっかりとリングがついてきます。

2. ESR(スタンド付きケース)

結果:失敗(車載ホルダーに残る)
コスパの良いESRですが、ケース自体の磁力はそこまで強くなく、車載ホルダー側にリングを持っていかれました。

3. TORRAS(極薄ケース+後付けリング)

結果:成功(iPhone側に残る)
MagSafe非対応の極薄ケースの上に、社外品のMagSafeリングステッカーを貼り付けたパターンです。この「後付けリング」は磁力が非常に強力なものが多いため、ケース一体型よりも強く吸着し、結果として成功しました。

4. PITAKA(アラミド繊維ケース)

結果:失敗(車載ホルダーに残る)
薄くて軽量なのが魅力ですが、磁力に関しては標準的で、車載ホルダーのパワーには勝てませんでした。

5. MEMUMI(超極薄ケース)

結果:失敗(車載ホルダーに残る)
0.3mmの薄さが売りのケース。磁力はかなり弱く、リングを保持し続ける力はありませんでした。

6. Apple純正ケース・NIMASO・SHIELDONなど

結果:全滅(車載ホルダーに残る)
純正を含め、一般的なMagSafe対応ケースの磁力では、MAGKEEPを挟んだとしても、車載ホルダー側の吸着力の方が勝ってしまうようです。

検証結果のまとめ

今回の検証で分かった残酷な真実は、「MAGKEEPの効果よりも、iPhoneケース自体の磁力の強さが重要である」ということです。

  • Peak Designのような超強力マグネット搭載ケースを使う
  • 後付けの強力なMagSafeリングを貼ったケースを使う

このどちらかであれば、車載ホルダーにリングを奪われるストレスから解放されます。逆に、一般的なケースを使用している場合は、MAGKEEPを貼ったとしても「外し方のコツ」を毎回駆使する必要があり、完璧な解決策とは言い難い結果となりました。

結論:MAGKEEPは買うべき?

今回の「車載ホルダーの磁力調整用」というニッチな用途においての結論です。

「劇的な効果はないが、見た目は良く、外し方の工夫でなんとかなる」

過度な期待は禁物ですが、以下のメリットはありました。

  1. 車載ホルダーの表面がマットブラックになり、見た目が引き締まった。
  2. 直貼りよりもわずかに磁力がマイルドになり、「ひねって外す」テクニックが通用しやすくなった。
  3. 本来の用途(壁への貼り付け)としては非常に優秀。

もし、私と同じように「Peak Design」のケースを使っている方であれば、この悩み自体が発生しません。しかし、気分の切り替えで薄型ケースなどを使いたい場合は、このMAGKEEPを導入して、外し方を工夫運用するのが一つの「解」になりそうです。

価格も約1,000円と手頃なので、車載ホルダーの見た目を変えたい、少しでも着脱のストレスを減らしたいという方は、試してみる価値はあるかもしれません。

もちろん、本来の使い道である「お風呂やキッチンにiPhoneを貼りたい」という用途であれば、文句なしにおすすめできる商品です。

📦 今回紹介した商品はこちら

車載ホルダーの磁力調整や、壁への固定に。

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🔗 本記事で紹介したアイテム一覧

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